キヤノン電子に椅子がないという衝撃的な事実は、単なる奇をてらったパフォーマンスではなく、赤字寸前の企業を利益率10%超の優良企業へと生まれ変わらせた「究極のムダ取り経営戦略」の象徴でした。
世界中で「座りすぎが健康に及ぼすリスク」が叫ばれ、多くの企業が昇降式デスクの導入を進めている現在、20年以上前からこのスタイルを断行していた同社の先見性は驚くべきものがあります。もちろん、規律を重んじる独特の社風には向き不向きがありますが、その背景にある「時間を大切にし、最短距離で成果を出す」という合理的な哲学は、すべてのビジネスパーソンにとって学ぶべき多くのヒントを含んでいます。