ぼる塾というカルテットは、最初から4人組としてスタートしたわけではありません。その成り立ちには、芸人としての挫折やライフステージの変化が深く関わっています。
前身となったのは、NSC東京18期生である田辺智加と酒寄希望のコンビ「猫塾」、そして20期生で幼馴染同士だったあんりときりやはるかのコンビ「しんぼる」の2組です。先輩後輩の間柄でありながら、もともと4人はプライベートでも仲が良く、お互いのライブを見守る関係性にありました。
転機が訪れたのは2019年。猫塾の酒寄が産休・育休に入ることになり、田辺がピンでの活動を余儀なくされた際、同じくコンビとしての方向性を模索していた「しんぼる」の2人が田辺を誘い、即席ユニットとして舞台に立ちました。すると、互いの持ち味が見事に噛み合い、客席を大爆笑の渦に巻き込んだのです。
「この楽しさを手放したくない」と感じた3人は、休業中だった酒寄の復帰を前提とした上で合流を決意。2組のコンビ名を掛け合わせた「ぼる塾」が正式に誕生しました。単なる思いつきの合流ではなく、誰一人として取り残さないための選択が、現在の強固な絆の土台となっています。