線画の段階で立体感を担保するには、線の太さに明確なヒエラルキーを設ける必要があります。均一な太さの線だけで描かれたバラは、情報量が多すぎて視線が散乱しがちです。
ペン画・線画テクニックの基本として、重なり合う花弁の「境目」や「影になる谷間」の線を太くし、光が当たる外縁の輪郭線を極力細く抜きます。特に花弁がめくれ返るエッジ部分は、途切れそうな極細の線で描くことで、植物特有のみずみずしい薄さを表現できます。また、花弁が密集する中心部の隙間に「ベタ(黒だまり)」を小さく落とし込むと、花全体のコントラストが引き締まり、視線を自然と中心へと誘導できます。