お酒の席や長時間のデスクワークで目が限界を迎えた瞬間、洗面所に駆け込んで目尻から一気に引き剥がす。多くの人が経験しがちなこの行動こそが、悲劇の引き金です。力任せに剥がしたつけまつげには、強力な接着グルーと共に数本の自まつげが付着していることが珍しくありません。
まぶたの皮膚はわずか0.02ミリメートルほどの厚みしかなく、人体の中でも特に脆弱な部位です。粘着力が残った状態で垂直方向に引っ張り上げると、毛根周囲の組織が裂け、まつ毛 抜け毛 予防の観点から最悪のダメージを与えてしまいます。毛周期が狂った毛根からは細く短い毛しか生えなくなったり、最悪の場合は毛母細胞が死滅して生え揃わなくなるリスクすら孕んでいます。
さらに剥がした後の毛束をポケットやバッグへ無造作に放り込むことで、残存したグルーがホコリや繊維を巻き込み、翌朝には「謎の黒い塊」と化して発見されることになります。外出先で外したい衝動に駆られた時こそ、皮膚科学的な安全性を担保した手順を踏まなければなりません。