郊外型ロードサイド店舗を中心に成長してきた回転寿司チェーンにとって、都心ターミナル駅前への進出には特有のハードルが存在します。品川駅周辺は坪単価が極めて高いプライムエリアであり、数百席規模の客席とベルトコンベア厨房システムを確保するには莫大な設備投資と賃料負担が発生します。
現在進行中の「高輪ゲートウェイシティ」をはじめとする周辺再開発は、主にハイエンドな複合施設や国際ビジネス拠点をターゲットに設計されています。そのため、1皿100円台から提供する低価格回転寿司モデルはテナント誘致の方向性と合致しにくく、出店余地が限られてきました。くら寿司は近年、都心型価格を設定した小型店舗やインバウンド特化型の「グローバル旗艦店」を渋谷・原宿・浅草・銀座に集中させており、品川駅直近への出店は戦略的に後回しにされている側面があります。