SNSにおけるトレンドワードの拡散には、「共感による拡散」と「困惑による拡散」の2種類が存在します。今回の事例は完全に後者であり、心理学でいうところの「認知的不協和」を巧みに刺激しました。人間は意味の通らない情報を提示されると、無意識のうちに因果関係や合理的理由を探そうとします。
「池袋の餃子スタジアムでルフィのフィギュアーツを持参して撮影したあと、大阪へ飛んでスペース・ファンタジーに乗る弾丸ツアーのことか?」「ナンジャタウンのアトラクションに新設されるSF餃子ライドの告知か?」など、ユーザー自らが勝手に意味を補完し始めました。誰も正解を知らないからこそ、誰もが自由に解釈を発信できるというオープンな大喜利空間が形成されたのです。この現象は、情報の信憑性や正しさを超えて「面白がった者勝ち」というネットミーム特有のダイナミズムを如実に表しています。