2015年3月28日、12年間にわたる歴史に終止符が打たれました。打ち切りの直接的な要因として取り沙汰されたのは、視聴者離れではなく放送局による土曜朝のターゲット層刷新でした。
当時、朝のワイドショー枠は健康情報やシニア層のライフスタイル提案へと急速に舵を切りつつありました。後継番組として企画された『サタデープラス』は「健康・お金・生活情報」に特化する方針が定まっており、若年層・ファミリー層を主眼に据えたバラエティ寄りの『知っとこ!』はその役目を終える形となったのです。
また、毎週欠かさずディレクターとカメラクルーを海外へ派遣する海外ロケの制作コストと労力も無視できません。12年間で訪れた国と地域は膨大な数にのぼり、政情不安や為替変動、テレビ局全体の制作費削減の波が企画継続のハードルとなっていました。
最終回の放送で松嶋尚美は、長年続いた現場への愛着と感謝を語りつつ、涙と笑顔が入り混じるなかでスタジオを締めくくりました。オセロの解散や自身の出産・復帰など人生の転換期を伴走したコーナーだけに、その幕引きは出演者・スタッフ双方にとって一つの時代の節目を意味していました。