ブーゲンビリアを育てる上で最初に理解すべきは、花びらに見える鮮やかな部位が実は花弁ではないという事実です。これは「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一種で、中心部にある小さな白い筒状のものこそが本来の花器官にあたります。
この苞を着色させ、花芽を形成させるトリガーとなるのが強烈な日当たりと一時的な飢餓状態(水切り)です。多くの草花のように「毎日たっぷりと水を与え、肥料を定期的に施す」という手入れをブーゲンビリアに施すと、株は徒長し、緑の葉ばかりが生い茂る「つるボケ」を起こします。熱帯の厳しい乾季を生き抜くために、植物が「子孫を残さなければならない」という危機感を持った瞬間、成長点に花芽が分化するのです。