紅魔族随一の天才魔法使い・めぐみんが放つ「爆裂魔法(エクスプロージョン)」の詠唱セリフは、厨二病の美学を極限まで突き詰めた詩的完成度を誇ります。「黒より黒く闇より暗き漆黒に 我が深紅の混淆を望みたもう」から始まる厳かな祝詞は、唱えるごとに微妙なバリエーションが存在し、高橋李依さんの圧倒的な熱演も相まってファンを陶酔させます。一日に一発しか撃てず、撃てば倒れるというポンコツな制約があるからこそ、その一撃にかける言葉の重みが際立ちます。
一方、クルセイダーのダクネス(ダスティネス・フォード・ララティナ)が放つ台詞は、高潔な騎士の誓いの皮を被った筋金入りのマゾヒズムです。「くっ、殺せ!」のクリシェを自ら望んで敵の前に躍り出る彼女の言動は、名シーンを瞬時に狂乱のコメディへと変貌させます。茅野愛衣さんの清楚な声色から漏れ出る恍惚としたモノローグは、聴く者に背徳感と笑いを同時に叩きつける破壊力を秘めています。