専用の親子鍋がなくても、直径16〜20cmの小型フライパンがあれば理想的な1人前が作れる。底面が広すぎるフライパンを使うと煮汁が浅く広がり、卵が薄焼き卵のようになってしまうため、サイズ選びは極めて重要だ。
火を止めて余熱調理に入る直前、2cm幅に刻んだ三つ葉を散らす。三つ葉は煮込んではいけない。直前の余熱で蒸気を通すだけで、鮮やかな緑色が維持され、特有の爽快な芳香が立ち上る。
盛り付け時にもコツがある。丼によそった温かいご飯の中央を軽く窪ませておく。フライパンを揺すって煮汁ごと滑らせるように移せば、崩れることなく美しいドーム型に収まる。調理開始からわずか10分足らずで、出汁の香りが部屋中に満ちる最高の一杯が完成する。