ミセスのSNS運用において見逃せないのが、楽曲の作詞・作曲を一手に担う大森元貴の先見的なクリエイティブ設計です。大森が創る楽曲は、メロディのフックが非常に明快であり、縦型ショート動画の標準フォーマットである「15秒〜30秒」の尺で切り取られた瞬間に最大の感情的爆発(エモさや爽快感)が起きるよう綿密に構築されています。
単に完成品を一方的に聴かせるのではなく、「このフレーズを使ってリスナー自身のストーリーを表現してほしい」という余白が意図的に残されています。これに対し、ユーザーは自身の思い出写真のスライドショーや、部活動のハイライト動画、ダンスの練習風景といった個人的な記憶を楽曲と紐付けて投稿。ミセスの音楽は、リスナー一人ひとりの私小説のサウンドトラックへと昇華されていきました。