おニャン子クラブとは何だったのか。それは単なる昭和ノスタルジーの遺物でも、秋元康氏による商業的成功例だけでもありません。大人たちが仕掛けた巨大な熱狂の渦に放り込まれながらも、自らの足で立ち、人生の舵を取り戻した少女たちの成長記録です。
政界で重責を背負う生稲晃子氏、歌声で聴衆を魅了し続ける工藤静香氏、家庭の温もりを発信し続ける渡辺美奈代氏、そして家族の苦難に寄り添う内海和子氏。彼女たちが見せている生き様は、アイドルという肩書が人生のゴールではなく、広大な旅の出発点に過ぎないことを教えてくれます。放課後の夕方に始まった狂騒曲は、40年の時を経て、それぞれが選び取った確かな現実の物語へと昇華されています。