アドレスの偽装ではなく、悪意ある第三者によって「本当にアカウントへ侵入される」事態は何としても防がなければならない。Gmailを中枢とするGoogleアカウント セキュリティが突破された場合、連携しているクラウドストレージ、二段階認証コード、パスワードマネージャーに至るすべてが危険にさらされる。
現在推奨されるメールセキュリティ対策の第一歩は、SMSベースの認証から「パスキー(Passkey)」またはハードウェアセキュリティキー(YubiKeyなど)への完全移行である。電話番号を用いたSMS認証は、SIMスワップ詐欺やフィッシングサイトによるリアルタイム中継攻撃に弱く、堅牢とは言い難い。FIDO2規格に準拠した生体認証・物理キー認証を有効化すれば、仮にフィッシング画面に誘導されたとしてもクレデンシャルを盗まれるリスクを極小化できる。
さらに、定期的な「自分のメールアドレス 確認」とログイン履歴の精査が欠かせない。Googleアカウントの「セキュリティ診断」を開き、見慣れない端末や古いセッションが残っていないかを確認すること。また、第三者アプリに付与した権限(OAuth連携)を定期的に棚卸しし、使用していない外部サービスからのアクセス許可を取り消す習慣が、見えない情報漏洩ルートを塞ぐ鍵となる。