九州の温泉地巡りにおいて、塚原温泉の特異性は他のエリアと比較することでより鮮明になります。由布院盆地の中心部に湧く湯は肌に優しい単純温泉が中心であり、佐賀県の武雄温泉や嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」として名高いアルカリ性炭酸水素塩泉(重曹泉)です。それぞれが持つ泉質の特徴と入浴時の違いを整理しました。
| 温泉地 | 泉質名 | pH値・浴感 | 主な特徴と適応症 |
|---|---|---|---|
| 塚原温泉 火口乃泉 | 酸性・含鉄-アルミニウム-硫酸塩泉 | pH 1.4ピリピリと刺す強い引き締め感 | 強力な殺菌力、角質軟化、慢性皮膚病、アトピー、鉄分補給 |
| 湯布院温泉(中心街) | 単純温泉、弱アルカリ性単純泉 | pH 7.2, 8.2さらりと柔らかく優しい肌触り | 自律神経不安定症、不眠症、疲労回復、子どもや高齢者も安心 |
| 嬉野・武雄温泉 | ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 | pH 8.5, 9.0とろりとした濃厚なクレンジング感 | 古い角質の乳化洗浄、皮膚の保湿、冷え性改善、美肌効果 |
嬉野温泉のとろみのある湯が石鹸のように皮脂を落とす「アルカリのクレンジング」であるのに対し、塚原温泉は「酸によるピーリングと殺菌」です。湯布院で穏やかな湯浴みを楽しんだ後に塚原温泉の刺激を味わうことで、九州の温泉が持つ地質学的な多様性を肌で実感できます。