今回の刷新における最大の焦点は、地元紀の川市産の農産物をこれまで以上にダイレクトに味わえる仕掛けへと進化させた点にあります。野菜コーナーに並ぶのは、近隣の提携農家や併設の産直市場から毎朝届けられる瑞々しい旬野菜です。葉物野菜のパリッとした食感や、根菜類の凝縮された甘みは、流通網を介さずその日の朝に収穫された素材ならではの力強さを感じさせます。
単なる生野菜サラダにとどまらず、青洲の思想を受け継いだ「医食同源」を具現化する創作料理が並びます。地元産大根と豚肉の滋味深い生姜煮、朝採れナスの自家製金山寺味噌田楽、減塩醤油と昆布出汁を利かせた季節の天ぷらなど、調味料に至るまで和歌山県産の素材に徹底的にこだわっています。油分や塩分を控えめに抑えながらも、出汁と素材本来の旨味を前面に出した味付けは、老若男女問わず飽きのこない上品な仕上がりです。
主食には、滋養豊かな十六穀米や紀州南高梅を炊き込んだ季節のご飯、さらに地元特産の柑橘や果実を使った手作りデザートまで網羅されています。外食特有の重たさや罪悪感がなく、食べた後に体がすっきりと軽くなるような満足感が得られる点が、リピーターを惹きつける最大の要因です。