菊池風磨がジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所した際、父親のコネクションを一切使わなかったエピソードは有名です。父・常利氏が嵐の楽曲を手がけたクリエイターであることを事務所幹部に告げず、一般のオーディション枠に応募して自力で合格を勝ち取りました。
合格後、ジャニー喜多川氏が履歴書の保護者欄を見て「Youのパパ、常利だったの!? なんで最初に言わないの!?」と驚嘆したという逸話は、ファンの間でも語り草となっています。親の七光りに甘えることを極端に嫌った風磨と、「自分の力で道を拓け」と余計な口出しをせず見守った常利氏。この厳しくも温かい信頼関係こそが、風磨をどんな現場でも媚びずに堂々と立ち回れるタレントへと育て上げました。
成人してからも、ふたりは互いのステージを観覧し合ったり、誕生日にはさりげなくメッセージを交わしたりと、表現者同士の敬意を保った関係性を続けています。親のネームバリューを借りずに這い上がった息子と、息子の成功に依存せず己の歌を愚直に紡ぎ続ける父親の姿は、多くの親子にとって理想的な自立のあり方を示しています。