移転によってきゃりこが選んだ選択肢は、「規模の縮小と快適性の向上」でした。かつての歌舞伎町店舗は、薄暗い照明と密集した座席配置が特徴的で、人間の出入りが激しいために神経質な猫がキャットウォークの奥に引きこもりがちになる課題を抱えていました。
移転後の新拠点は、採光性を重視した明るいレイアウトが採用されています。猫用ステップや隠れ家スペースは立体的に再構成され、人の視線から完全に身を隠せるプライベートシェルターが複数設置されました。かつてのように一度にフロア全体を見渡せる劇場型レイアウトではなく、パーテーションで区切られたゾーン設計により、猫同士のテリトリー争いを緩和する動線が構築されています。在籍頭数も1フロアあたり20〜25匹前後へと適正化され、1匹あたりに割り当てられる専有面積が実質的に拡大しました。